以上のように、確認される史料としては「神社」の「縁起録」や「大名家の覚え書き」など各種に亘り、またその地域が日本全国に存在することが調査の結果判明し、これが「九州」だけで使われた「私年号」であるとか、僧徒が創作した「偽年号」であるとかの主張には全く根拠がないことが明白となったのです。
このことは「明らか」に「九州」に公権力があり、この「権力者」によりほぼ全国的に使用させていたものと考えるのが妥当であると考えられるものです。この年号を今「九州年号」と呼びます。さらに以下に代表的な使用例をあげてみます。