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『続日本紀』と『書紀』の「記事」移動の痕跡について


 前章で見たように『続日本紀』の『文武紀』記事については、『孝徳紀』の記事に対応していると考えられますが、そのような仮定を設定した場合、「孝徳」の「在位年」と「文武」の「在位年」の年次差は「五十二年」となりますから、この年数離れて対応する記事ないしは移動した結果より整合する記事というものが『続日本紀』に存在することを示唆します。そのような例を渉猟してみることとします。